特集1 暴力に対峙するときの身体技術 [解説編]『包括的暴力防止プログラム』の開発 下里 誠二 1, 松尾 康志 2 2 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター pp. 32-39 発行日 2004年11月1日 Published Date 2004/11/1 DOI 文献概要 1ページ目 サイト内被引用 暴力や攻撃性に対してのマネジメント法は,これまでその必要性がいわれながらも,日本の医療界には独自の包括的な暴力介入プログラムは存在しなかった。今回独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センターが開発中の『包括的暴力防止プログラム』には,こうした日本の現状を打破するための礎となることが期待されている。本稿ではこのプログラムの開発経緯と原理について紹介する。 精神科医療と暴力,看護と暴力 暴力を「個人が脅かされたと感じるあらゆる行為」とするなら,精神看護に携わる看護師で暴力を受けたことのない看護師を探すほうが難しいのではないかと思えるくらい,精神科看護と暴力は身近なものだろう。 Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved. 基本情報 電子版ISSN 1347-8370 印刷版ISSN 1343-2761 医学書院 関連文献 もっと見る
日本における「女性の性と健康」の問題点とは ・確実性の高い避妊法の選択肢が狭く、きちんと広まっていない ・人工妊娠中絶は年間16万件実施され、未成年だけでも一日37件という数(文献1) ・緊急避妊薬が病院での処方に制限されており入手しにくい ・多くの先進国で60%以上の接種率であるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率がわずか0.
CVPPP(包括的暴力防止プログラム)とは精神医療の領域において発生する興奮や攻撃、暴力に対し、専門的な知識や技術を基に包括的に対処できる技能であり、医療環境や医療の質の向上を図ることを目的としています。 スタッフが高いコミュニケーション技術を持つことで、暴力を未然に防ぐことができ、もし暴力があったとしても、チームテクニクスによる身体介入を行う事で、お互い治療的関係を保つ事ができます。 当院では独自にCVPPP委員会を設置しており、昨年度より院内の組織として計画的かつ継続的に研修を行っています。現在はインストラクター2名、トレーナー33名(今年度はトレーナー9名育成)が中心となり、各病棟で活躍しています。新病院においては医療観察法病棟開設が予定されており、今後も安全安心な看護を提供するために継続的に取り組んでいきます。 看護部
訪問看護ステーション日記26 ウィ・アー・オール・アローン 稲見紘二 本との話『全人的ケアのための看護倫理』 写真館48 米倉佐津雄さん,シヅエさん 大西暢夫 クローズアップ 鳥取県南部町・南部町国民健康保険西伯病院 編集部
玉城科長、記事のご提供ありがとうございました! さて、次回の病院の取り組みは6月30日に半日かけて行われた災害訓練の記事を書きたいと思います^^ 私は撮影班として参加しましたが本格的で鳥肌がたちました。 それでは次回更新をお楽しみに!
暴力に対する包括的な対策 CMV:Comprehensive Measures for the Violence CMVは、CVPPP (Comprehensive Violence Prevention and Protection Programme 包括的暴力防止プログラム) と少林寺拳法の技術・理念を参考にしています。 暴力対策教育として、暴力が発生する以前に興奮を沈める技術、暴力が発生した際の身体介入、そして事後に当事者双方へのケア等、包括的な対策・リスクマネジメントが必要です。私たちはこれを「暴力に対する包括的な対策」として開発・検討しています。 更生保護における暴力への対処法に関する一考察: 援助的視点とリスク管理的視点を融合したソーシャルワークにおける暴力対応 [更生保護学会] 医学書院 看護出版部 『精神看護』2015/09号 1. 暴力行為の現状 1-1. 業務中におこる暴力 近年、暴力的事案に関する多くの報道を眼にします。暴力は学校や公共機関・公共施設でも教職員に対しても発生しており、このような業務中の暴力は報告の5倍は存在するとも見られています。(Lion et al, 1981) しかし長く暴力への対応は積極的に論じられることはありませんでした。 【参考例】 平成 25 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について 国立教育政策研究所「 第6章 暴力行為 」 鉄道係員に対する暴力行為の実態調査結果及びその対策について【国土交通省】 1-2. さまざまな暴力 暴力は身体的暴力だけではありません。他にも言語的暴力や性的暴力があります。言語的な暴力は身体的暴力に先行するためリスクマネジメントを行う上でも大切な段階です。 1-3. 暴力が発生した際の組織的損失 暴力後の職員の心境には、恐怖・怒り・悔しさ・相手に対する嫌悪・自己嫌悪・自信喪失などがあげられます。(大迫, 2004) 優秀なスタッフほどショックが大きく、長期休暇を招くこともあります。最悪の場合は退職の原因ともなり、人材的にも財政的にも組織にとって大きな損失となります。 1-4. 暴力が発生した際の組織的対応 組織的なサポートがある職場では暴力の発生件数が少なく、また職員が退職まで至りにくい傾向があります。上司や同僚からの非難や精神論による対処は解決にはなりません。まず暴力が発生しないリスクマネジメントを実施し、発生した場合には利用者・職員双方に対するサポートが必要になります。 2.
平成25年度 包括的暴力防止プログラム指導者(トレーナー)養成研修実施要綱 1. 研修目的 主に精神科医療領域の現場における暴力に対し、専門的な知識、技術に基づいた包括的な対処技能を習得するとともに、その技能を広く普及させ、医療環境及びその質の向上を図ること。包括的暴力防止プログラム指導者認定制度に基づき、自施設内限定指導者(以下トレーナー)認定資格の取得を目的とする。 2. 実施主体 国立精神・神経医療研究センター病院 3. 研修期間 トレーナーコース 6月 18日(火) ~ 6 月 21日(金) 4日間 研修時間:8:30~17:15(初日と終了日は時間が異なります) *注1 受講者数は、25名程度を予定 *注2 今年度は1回のみの開催とさせて頂きます。 4. 研修内容 研修内容は、 別紙 のとおりとする。 5. 受講資格 現在、医療機関・施設等に勤務している医師、保健師、看護師、准看護師、精神保健福祉士、心理士、作業療法士、介護福祉士など、医療に従事する者 6. 開催場所 国立精神・神経医療研究センター病院 旧病院中央館3階 コスモホール 7. 申込方法 受講申込書( 別紙様式1 )を国立精神・神経医療研究センター看護部宛にメール(下記アドレス)にて送信して下さい。 住 所 東京都小平市小川東町4-1-1(〒187-8551) 原則的に問い合わせはメールでお願いします。 8. 受講申込書の提出期限 締め切り:平成25年5月30日(木) *注3 募集人数に達した時点で締め切りといたします。 ※4月19日 募集人数に到達したため受付を終了いたしました。 9. 受講者の決定手続き 受講者の決定は、申込み順とし、メールで連絡後、受講決定通知書を発送する。 尚、漏れた場合の次年度繰り越しはせず、再度募集を受け付ける。 10. 包括的暴力防止プログラムトレーナー資格認定書について 包括的暴力防止プログラム指導者認定規則に基づき授与する。 11. 研修参加費用 受講費用は、4日間で1人1万5千円とする。(資料代、教材費等含む) 12. 受講費用振込先 銀行名: 三菱東京UFJ銀行(銀行コード0005) 支店名: 東京公務部(支店コード300) 預金種目: 普通預金 口座番号:0021518 口座名義: ドク)コクリツセイシンシンケイイリョウケンキュウセンター 独)国立精神神経医療研究センター *注4 受講決定通知書にある受講番号を記載の上振り込み手続きを行ってください。 13.
出張研修について 「暴力について」「CVPPPの紹介」など、当院のCVPPPチームが皆様の施設へお邪魔し、研修会の開催も検討しております。 「トレーナーフォローアップコース」につきましても一報くだされば検討いたしますのでお気軽にご連絡ください。 ※研修についてのお問い合わせ※ 独立行政法人 国立病院機構 琉球病院 「 看護部・CVPPPチーム 」 担当:西Ⅲ病棟 當眞・東江 〒904-1201 沖縄県国頭郡金武町字金武7958-1 TEL: 098-968-2133 (内線番号505) メールアドレス
包括的暴力防止プログラム(CVPPP)とは、精神医療の領域において発生する興奮や攻撃、暴力に対して、専門的な知識や技術をもとに「包括的に対処できる技能」です。 その技能を広く普及させて、医療環境や医療の質の向上を図ることを目的に、研修を定期的に行っています。 当病院では、現在6名の包括的暴力防止プログラム指導者(CVPPPトレーナー)が在籍しています。 研修の様子