シャンパンを含むスパークリングワインの製法としては、以下のような3種類あります。 シャンパーニュ方式 シャンパンやカヴァなどが代表的で、瓶に詰めた通常の非発泡性ワインに糖分と酵母を加えて密栓し瓶内で二次発酵させたものです。 瓶内でゆっくりと発酵・熟成させることによりきめの細かい泡ができあがりますが、ガス圧力は高く5気圧以上にもなるので、開け方に注意しないとあたり一面にシャンパンが吹き出します。 シャルマ方式 二次発酵を密閉した耐圧タンク内で行う製法で、スプマンテやゼクトの多くはこの方法で造られています。フレッシュでフルーティーな味わいが魅力的で、ガス圧力はシャンパーニュ方式より低めの3~4. 5気圧程度です。 二酸化炭素吹き込み方式 二次発酵を行わず、通常のワインに二酸化炭素を吹き込んでスパークリングワインを作る方法です。泡はやや粗めですが、スッキリした味わいとお手頃な価格のスパークリングワインで、ガス圧は3気圧前後と低めになります。 シャンパン代わりにおすすめのスパークリングワインは? クレマンはフランスのスパークリングワイン クレマンはフランスのシャンパーニュ以外の地域で造られるスパークリングワインです。シャンパンと同様のシャンパーニュ方式で製造されるだけでなく、製法や規定が厳しく制限されています。 アルザス地方で造られる「クレマン・ダルザス」や、ドライな味わいが特徴の「クレマン・ド・ジュラ」などが有名で、シャンパンの半額程度で入手できます。 コスパ抜群のカヴァはスペイン産 カヴァはスペインのカタルーニャ地方で造られるスパークリングワインで、名前の由来はワインを熟成させる洞窟(Cave)です。シャンパンと同じくシャンパーニュ方式で造られていますが、カヴァは1, 000円代の値段で入手できます。 フルーティーな味わいと華やかなピンク色が特徴の「ロジャー・グラート カヴァ ロゼ ブリュット」や、シャンパンより長い18ヶ月の熟成による泡立ちの良さとまろやかな味わいが魅力的な「ヴァルフォルモッサ カヴァ ムッサ ブリュット」がおすすめです。 (豆知識)なぜ「シャンパン」は結婚式で欠かせないの? 縁起物のシャンパンは結婚式向き シャンパンが乾杯のときによく用いられることには、理由があります。それはシャンパンが縁起物だからです。 シャンパンをグラスに注ぐと泡が絶えず立ち上がりますが、途絶えることにない泡の様子から「絶えない幸せ」という意味づけがされたといわれます。さらに泡がはじけるパチパチと言う音が祝福の拍手のように聞こえるということで、シャンパンは縁起が良い飲み物とされているのです。 加えて瓶を開けるときの「ポン!」という音や、金色に輝く見た目の美しさも宴席に華やかさを添えてくれます。 シャンパンタワーは感謝のイベント 結婚式のイベントでよく見られるシャンパンタワーですが、これは見栄えだけのものではありません。人生の歩みを刻むことを表す積み上げたグラスに、新郎新婦が幸福な二人の門出への祈りと感謝を込めてシャンパンを注ぐという深い意味があるのです。 まとめ シャンパンとスパークリングワインの違いについて、製法や値段を含めて紹介しました。シャンパンやスパークリングワインは軽い口当たりですが、アルコール度数は通常のワインとさほど変わりません。 うっかり飲みすぎてしまっては、せっかくの宴席が台無しになってしまいます。大人のたしなみとして、飲みすぎには注意したいものです。
HOME 「シャンパン」と「スパークリングワイン」の違いって?バー店主に学ぶ定番のお酒の違い 公開日: 2019/05/12 更新日: 2021/01/09 普段なにげなく目にしている食べものには、一見同じように見えるのに、違う名前がついているものがたくさんあります。たとえば「唐揚げ」と「竜田揚げ」の違いや、「からし」と「マスタード」の違い。その差を明確に説明できる人って、意外と少ないのでは? そんな"○○と△△の違い"について、これまで「日本の定番料理編」や「食材編」、「調味料編」をお届けしてきましたが、今回は「お酒」をテーマに調査! 東京都 心でBARを経営する、三度の飯よりお酒好きのBAR店主・Kさんにお話を聞いてみました。 ■「日本酒」と「焼酎」の違い 日本酒と焼酎は、どちらも日本を代表するお酒として海外でも人気が高く、日本全国に多くの蔵元が存在しています。その違いはどこにあるのでしょうか? 「まず違うのは製法による区別の仕方。日本酒は"醸造酒"、焼酎は"蒸留酒"という分類に分けられます。醸造酒とは、穀物や果実を酵母によってアルコール発酵させて造ったお酒のことを言います。醸造酒をさらに蒸留してできるのが蒸留酒。つまり、造り方に違いがあるんですね」 BARでよく目にする代表的なお酒のなかでは、ビールやワインなどが醸造酒。ウイスキーやブランデー、ウォッカやジンなどが、蒸留酒なんだそうです。 「原料にも違いがあります。日本酒の原料になるのは、酒米と言われる酒造用のお米。代表的な酒米の"山田錦"という名前なら、聞いたことがある人も多いのでは? 一方で焼酎は、米や麦などの穀類、芋類などのデンプンをアルコール発酵に使用しています」 また、アルコール度数にも、日本酒はおよそ15℃前後、焼酎はおよそ25℃前後と差があります。日本酒を飲む際に一緒に飲む水を「和らぎ水」と言いますが、日本酒も焼酎もストレートで飲む際は、和らぎ水やチェイサーとともに楽しむと、二日酔い対策に良いそうですよ。 ■「シャンパン」と「スパークリングワイン」の違い BARでは誕生日などお祝い事がある際に開けられることの多い、「シャンパン」や「スパークリングワイン」。シュワシュワのワインに対して、何となくどちらの名前も使いがちですが、その違いはどこにあるのでしょうか? 「スパークリングワインは、発泡性ワインの総称です。なので、シャンパンもスパークリングワインのひとつに含まれます。シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインのなかで、なおかつ、フランスのワインの法律で規定されている条件を満たしたものだけが名乗れる称号です」 つまるところ、シュワシュワの発泡性ワインに対しては、すべて「スパークリングワイン」という名前を使っておけば間違いなさそうです。スパークリングワインの製法には、瓶内で発酵させるシャンパーニュ方式、密閉耐圧タンクで発酵させるシャルマ方式、ワインに二酸化炭素を加える方式の3つがあるそう。フランス以外の国でも造られています。 原則としてフランスのシャンパーニュ地方で造られる「シャンパン」は、もちろん製法もシャンパーニュ方式。原料となるぶどうの品種はピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネだけが認められていて、他にも数多くの条件や品質審査に合格しなければなりません。「シャンパン」に特別感があるのも頷けますね。 ■「ウイスキー」と「ブランデー」の違い どちらも同じ琥珀色で、見た目には違いがわかりにくい「ウイスキー」と「ブランデー」。オーセンティックなBARで、落ち着いてグラスを傾けるお酒というイメージも同様ですが、その差っていったい何なのでしょう?
シャンパンやスパークリングワインには炭酸の泡があります。 この泡を作る仕組みに違いがあります!! 泡を造る3つの製法 シャンパーニュ方式:瓶内で糖分と酵母を加えゆっくり時間をかけ泡を造る製法 シャルマ方式:密閉耐圧タンクで発酵させ泡を造る製法 炭酸ガス注入方式:あとから炭酸ガスを注入する製法 シャンパンはシャンパーニュ方式と呼ばれれ、 瓶内二次発酵 (瓶内に酵母と糖分を入れて発酵させる自然な醸造法)でつくられることが決められています。 ※それ以外の方法はスパークリングワインの製法になります! 瓶内二次発酵とは? 瓶内二次発酵 の説明をする前にまず 発酵 についてご説明します(^^)/ 発酵 とはワインの原料となるぶどうの糖分を酵母が分解することでアルコールを生成することを言います。 その際に重要なのが、酵母は発酵と同時に 「二酸化炭素つまり炭酸ガス」 をも生み出していることです! 糖分+酵母→アルコール+炭酸ガス 普通のワインも発酵しているのになぜ炭酸ガスが含まれないか? そういう疑問が残るかもしれませんが、密閉しなければ炭酸ガスは抜けてしまいます。 その為、普通のワインには炭酸ガスは含まれません! ※ 瓶内二次発酵 はこの発酵する際に生み出される炭酸ガスを閉じ込めることでワインの中に泡を作ることを行います(^^♪ 一度発酵が終わったワインに 2度目の発酵 を行うため、瓶詰めする際に 糖分と酵母 を加えます。 そうすると密閉された瓶の中で 2度目の発酵 が行われ、瓶内が炭酸ガスで満たされ、 きめ細かい泡が含まれたスパークリングワイン となります。 これが シャンパンの製法 になります! シャンパンは品種が限られている! シャンパンはぶどうの品種を限定しています。 ぶどうの品種は 「ピノ・ノワール」 「ピノ・ムニエ」「シャルドネ」 だけが認められている。 シャンパンの3つのぶどう品種 ピノ・ノワール:透明感のあるルビー色をしていて、タンニンが少なくまろやかで繊細な味わい ピノ・ムニエ:果皮の色が明るく酸が高い、フレッシュで果実味のある味わい シャルドネ:果皮が緑色の白ワイン用ぶどうで、産地によって味わいが異なる。 シャンパンの美味しさ!熟成期間 シャンパンは結婚式やお祝いごとなどのパーティーにもってこいのワインとして人気です。 なんといってもきめ細かい泡が特徴的ですよね。 瓶内二次発酵がシャンパンの美味しさ!!
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シャンパンに合うおつまみについては 「シャンパンにはどんなおつまみが合う?食材別に紹介!」 で詳しくご紹介しています。 スパークリングワインの開け方 スパークリングワインの魅力はその発泡性!でも、開封時にはちょっと不便さを感じる方も多いのではないでしょうか。 お祝いの席でポンッ!と景気良く開けるのは一興ですが、粛々と進めたいセレモニーでは、ちょっと場違い感のある音ですよね。 あまり音をたてずにスマートに開けられるようになったら、スパークリングワインをどんな場面でも楽しめるようになります。 では、スパークリングワインをスマートに開けるには、どうすれば良いのでしょう? 開け方の手順はとっても簡単。次のポイントを押さえてチャレンジしてみてください。 ・あらかじめボトルを冷やしておく ・ボトルは斜めに持つ ・コルクは最後までしっかりと押さえておく ・コルクではなくボトルをゆっくり回す スパークリングワインは炭酸ガスがたっぷりです。コルクが飛んでいかないように、しっかりと冷やしておきましょう。 ストッパーのワイヤーを外す時も、コルクが飛びやすい瞬間です。コルクが飛ばないように押さえながらストッパーを外し、ボトルのほうを回して開けます。 コルクが抜けてきたら、 少しコルクを傾けて、ガス抜きできる隙間を造り ガスを逃がしてください。 ガスがコルクを圧迫しなくなるくらい抜けたら、そのまま完全にコルクを抜いて開封します。 これさえできれば、コルクが音を立てて飛び出すこともなく、静かにスパークリングワインを開けられますよ!
● 焼酎で作るおいしい梅酒の作り方!おすすめの焼酎や度数 ● 梅酒の日本酒での作り方!おすすめの日本酒でおいしく作るコツ ● 甘酒の飲み方。効果的な時間と温度。ダイエットや美肌にも効く? ● 酒は百薬の長?万病の元?意味や読み方。由来について。 シャンパンとスパークリングワインの違いやおすすめアイテムを紹介してきました。 スパークリングワインにも、シャンパンのようにきめ細かい泡と上品な味わいが楽しめるものも多いです。 おすすめ商品を参考にしながら、大切な人へのプレゼントや自分へのご褒美にグラスを傾けたりと、特別な夜を演出してくださいね。