「だから」「でも」「つまり」「そして」・・・ どの接続詞も当てはまりません。 接続詞で繋がらないということは、2つの文は全く別の話をしているということ。 つまり、論理展開がうまくいっていないと言えます。 例文はとっても簡単な文でしたが、もっと複雑な文章のときが要注意。それぞれの文に間違いがないから、論理展開がうまくできていないことに気が付きにくいのです。 「じゃあ、文章を書くときはどんどん接続詞を使えばいいんだ!」 と単純に考えてしまったのですが、これは大きな間違い。 すべての文に接続詞を使ってしまうと、接続詞が多すぎて逆にリズムの悪い文章になってしまうのです。 あくまでも、「接続詞が入るかチェックしよう!」という意味だということを覚えておきましょう。 ここまで、文のリズムは文体によってつくられており、論理展開によって文章の印象が大きく変わることが分かりました。 「結局文章は点の位置とかよりも、文の内容が大切なのね。」と思ったあなた。 重要なことをお忘れではないですか? あなたが本屋さんで本を買うとき、何時間もかけて音読し、筋の通った文章かどうか吟味して決めますか? それとも、表紙に惹かれて手に取り、目次を簡単にスキャンした後、本をパラパラッとめくって「あ、良さそう。」と思った本を買っていますか? 断然後者が多いですよね(私もそうです)。 つまり、 一生懸命書いた文章を読んでもらえるかどうかは、第一印象で決まるのです! では、第一印象を良くするためにはどうすればいいのでしょうか? ポイントは 「隙を見せて、とっつきやすい印象を与える」 こと。そしてとっつきやすいかどうかは、 「視覚的リズム」 で決まります。 では、具体的に印象が良くなる視聴覚的リズムを見てみましょう。 とっつきやすい「視覚的リズム」3つのポイント 句読点の打ち方・・・句読点は一行にひとつ打つ。 改行のタイミング・・・5行をメドに改行するのがベスト。 漢字とひらがなのバランス・・・漢字の多用はごちゃごちゃ感を与え、ひらがなが続くと読みづらい。漢字が引き立つようにひらがなを配置する。 私は1と2に関しては今までも意識していましたが、3は考えたことがありませんでした。 「漢字で書けるものはとりあえず漢字で書いとこう(頭悪いと思われたくないし・・・)」とばかり考えていました。 漢字は文字そのものが意味を表す「表意文字」であり、見た瞬間に何が書かれているか把握できます。 そんな漢字をキーワードとし、あえて周囲にひらがなを配置してあげることで、読みやすい文章になるのです。 さて、あなたは文を書き終えたら何をしますか?
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作品紹介・あらすじ 多種多様な役割を知り、効果的に使い分けるには-接続詞使用のセンスを磨くための小辞典。 感想・レビュー・書評 予想以上に勉強になりました! なぜか、あるはずのない場所に面陳されていたこの本。 でも、気になって買って良かった。 文章の中のスパイス、接続詞。 けれど、読むにも書くにも、大体のニュアンスで使っていることが多い。 なんとなくのことが多いから、微妙な説明を避けていたりしたのだけど……。 甘えて良いのであれば、巻末にまとめがあれば嬉しかった。あ、わがままですね、すいません。 意識していないところを意識することで、文章は精錬されるのではないか。うん、良かった!
文章は接続詞で決まるとは?
例えば、以下の様な論の進め方がめちゃくちゃな文章があるとします。 私はお腹がすいていません。 だからごはんをおかわりしました。 そしてからあげがとてもおいしかったです。 見ての通り、話の筋が通っていない、支離滅裂な文章になります。 この支離滅裂な文が、読者に「なんか読みにくいなぁ」という印象をあたえてしまう、いわゆる 「リズムの悪い文章」 になるというわけです。 「論理展開」という言葉を聞いて、「うわ・・・難しい話になりそうだ・・・」と思ったかもしれません。論理展開に苦手意識をもっているのはあなただけではありません。 論理展開とはそもそも難しいもの。 なぜなら、「言葉」だけですべてを伝えなければならないからです。 想像してみてください。 あなたは人と話をするとき、論理展開を考えながら話をしていますか? 私はそんなこと考えながら話をしません。でも会話はちゃんと成り立っています。 なぜでしょう? 人は話しをするとき、言葉以外に声や表情、身振り手振りといった、いわゆる「非言語コミュニケーション」を無意識のうちに使っています。 これが、意思疎通に言葉以上に大きな影響を与えており、会話を成り立たせているのです。 「英語ができなくてもボディラングエッジでなんとかなるさ」というのはあながち嘘ではないんですね。 一方、文章での表現方法はというと、表情、声、身振り手振り全部使えません。 使えるのは言葉だけ。 会話をするとき声や表情で伝えていた情報も言葉で補わいと、うまく伝わらないのです。 だから会話以上に言葉の選択や順番に気を使わないと、論理展開がうまくいかなくなってしまいます。 ではそうすれば、論理展開のうまくいった、「リズムの良い文章」が書けるのでしょうか? 調べてみると、どうやら「接続詞」を利用することで、リズムの良い文章が書けるとのこと。 接続詞とは、「だから」「でも」「つまり」のような、文と文をつなぐ言葉のことです。 例文を用いて見てみましょう。 ぼくは一生懸命勉強した。 A大学に合格した。 この二つの文を繋げようと思ったら、どの接続詞を使いますか? 正解は 「だから」 ですね。 だからA大学に合格した。 接続詞でうまくつなげることができます。 では、つぎの文はどうでしょう。 ぼくはA大学を志願した。 A大学の受験者は、例年より多くなりそうだ。 この二つの文をつなげようと思ったら、どの接続詞を使いますか?
ホーム > 和書 > 新書・選書 > 教養 > 光文社新書 出版社内容情報 「読む人にわかりやすく印象に残る文章を書くために、プロの作家はまず、接続詞から考えます」。ふだん何気なく使っている接続詞の全体像や具体的な役割を解説。文豪や名文家の文章を参考にしながら、接続詞使用の勘どころを身につける。 内容説明 多種多様な役割を知り、効果的に使い分けるには―接続詞使用のセンスを磨くための小辞典。 目次 接続詞がよいと文章が映える 接続詞とは何か 接続詞の役割 論理の接続詞 整理の接続詞 理解の接続詞 展開の接続詞 文末の接続詞 話し言葉の接続詞 接続詞のさじ加減 接続詞の戦略的使用 接続詞と表現効果 著者等紹介 石黒圭 [イシグロケイ] 1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。一橋大学留学生センター・言語社会研究科准教授。一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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あなたはブログや本を読んだとき、 「言いたいことは何となくわかるけど・・・読みにくいなぁ」 と感じたことはありませんか? もしかしたら、あなたが書いた文章も、自分で読み返してみて読みにくいと感じることがあるかも知れません。 では、読みやすい文章を書くにはどうすればいいのでしょうか?
Posted by ブクログ 2019年06月12日 接続詞を解説した本は初めて。 そして、接続詞の種類の多さ、使い方のポイント、読み手聞き手に対する印象などわかりやすくまとまっている。文章を書く時に、話す時に参考にしたい内容が盛りだくさんの一冊。 このレビューは参考になりましたか?
シリーズ 文章は接続詞で決まる 「読む人にわかりやすく印象に残る文章を書くために、プロの作家はまず、接続詞から考えます」。ふだん何気なく使っている接続詞の具体的な役割を知り、効果的に使う技術を磨く。 SALE 8月26日(木) 14:59まで 50%ポイント還元中! 価格 748円 [参考価格] 紙書籍 836円 読める期間 無期限 電子書籍/PCゲームポイント 340pt獲得 クレジットカード決済ならさらに 7pt獲得 Windows Mac スマートフォン タブレット ブラウザで読める